経営事項審査の改正点について



おはようございます。

行政書士の秋田です。


10月も半ばになりましたね~。

この週末は秋晴れの気持ち良いお天気でしたが、いかがお過ごしでしたでしょうか?

家の周りでは、稲刈りがはじまり稲穂の匂いが窓から入ってきます。

新米収穫の季節です。秋だ~って感じですね。




さて弊所では、経営事項審査をご依頼頂き、順次受審しておりますが、来年度から経営事項審査の改正が実施されます。

今回はこれらの改正点について、ご紹介してみたいと思います。


経営事項審査はご存じのとおり、工事実績や、経営状況、社会性などを評価して点数化するものです。この評価点によって、公共工事の入札業者参加登録の際のランクが変わることになります。

今回の改正点は5点あり、主に社会性に関するものが2点あります。

1点目は、ワークライフバランスに関するものです。簡単に言うと、女性の社会進出を促進するもの、若者の雇用促進に基づくもの、育児などの次世代育成に関するものがあります。

これらは、計画を策定して実施することで、認定されてはじめて加点されることになります。

くるみん(次世代)、えるぼし(女性活躍)、ユースエール(若年雇用)という名称です。


詳しくは、厚生労働省のホームページに載っていますので確認してみてくださいね。

くるみん:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/index.html

えるぼし:https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm

ユースエール:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000100266.html



2点目は、建設キャリアアップの登録に基づく現場、契約情報の登録です。

こちらは、建設キャリアアップに登録された元請業者様が、現場・契約情報を管理することで加点になります。カードリーダーなど従来の紙様式ではない方法で現場を管理することが必要になります。

元請工事のすべての工事を管理した場合(15点)と、公共工事のみを管理した場合(10点)で点数が変わります。そして過去の1年間、管理してきたことを誓約書で提出します。

誓約書?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、データ管理しているので、調べればすぐに分かるってことなんでしょうね。

この様式は、令和5年8月14日以降の申請から追加されます。この時期の改正が3つ目の改正事項です。




2つ目の建設キャリアアップの現場管理で加点を得るには、1年間すべての実績が必要になりますから、令和4年8月から開始して、令和5年7月末までの工事を管理した方が一番加点の早い方になるのでしょう。

すぐには難しくても加点事項が浸透すれば、元請業者様は実施されていくと思いますので、検討の必要がありそうです。

そして、この2点の加点事項が増えることで、何が変わるかというと個別の配点は変わらないものの、各点数のウェイトが変わることになります。

全体の点数は217点から237点に変わるので個別の点数の重みが少し減るということですね。

必要な方は、出来ることからやってみましょうか。
お急ぎでない方は、様子を見ながらでよいと思います。


今週は、寒くなるとのことですので、風邪などひかないようにお気をつけくださいね。
では、今週もがんばりましょっか。



追伸:写真は先週、取材をかねて行った姫路の好古園です。

姫路城を借景にして緑が綺麗でした。

兵庫県行政書士会の広報誌に掲載記事が載る予定です。


  


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