1 積み保ってどんな許可?
産業廃棄物収集運搬業の許可の一部で「積替え・保管」というものをご存じでしょうか?
略してツミホと呼ばれます。
産業廃棄物をいったん車両に積み込んだら、どこにも下ろすことなくその日のうちに処理施設に持ち込むのが原則です。
例えば建設業者様が解体工事を終えた後、廃棄物を車両に積み込むと処理施設が稼働している時間内に持ち込む必要があります。とすると早めに現場を切り上げなければならないといったこともでてくるでしょう。逆に、車両の積み荷が満杯でなくても、その日のうちに運ばなければならないということは、往復の時間やガソリン代などもかかりますのでロスが生じることになります。まとめて持ち込むことが出来ればな~と思われませんか?
このロスを改善して効率化を図る方法が「産業廃棄物収集運搬業の積替え保管あり」の許可なのです。
2 積み保を取るための要件は?
積替え保管ありの許可を取得するための主な要件を見てみましょう。
1 施設の設置場所について
施設が都市計画法や用途地域等の制限を受けていないか、廃掃法(廃棄物処理及び清掃に関する法律)上の要件を充たしているか等、場所に関する条件を充たしていることが必要です。
2 保管施設について
保管できる上限は、1日当たりの平均的な搬出量の7日分を超えない量になります。屋内か屋外か、施設の耐荷重、積上げの高さ、作業場を含めた広さ、排水の汚染防止、害虫発生防止、飛散防止の措置など品目ごとに備えるべき基準に決まりがあります。
3 環境影響調査、説明会について
環境影響調査は地域、条件によって要否が分かれ、兵庫県、姫路市は原則不要です。他方、地元自治会等への説明会は必要ですが、姫路市の場合は、生活上支障がない場合は除外されます。
4 どれくらいかかる?
最後に、期間については事前協議から許可が下りるまで半年~1年程度をみていただくとよいと思います。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
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