経営管理ビザは要件がいつもと違う


おはようございます。

兵庫県姫路市の行政書士の秋田です。

お久しぶりです。
あっという間に11月に入りました。
10月以降は忙しいだろうな~と思ってはいましたが、休みごとにイベントやら準備やらに追われ、後は疲れて平日に突入~。
色々とやり残し、心残りがあるままに1ヶ月過ごしてしまいました。もちろん、業務は予定通りに進んでおります。

まる
まる

お久しぶりです。
秋本番ですニャー


さて、先週の日曜は、姫路のお城前で国際交流フェスティバルが開催されました。
行政書士会姫路支部も無料相談ブースを設置していたのですが、毎年広報が主となって活動するということらしく、広報部員全員が相談担当者です。コロナ禍の間は開催されていなかったので、私は初参加でした。
お祭りだと聞いていましたが、目の前のブースは、食べ物の屋台、インド、ブラジル、またまたインドの並びで朝からいい~匂いがしてきます。


お隣りのブースはJICAさんと姫路独協大学さん。
どちらもお邪魔してJICAさんではアフリカ布でくるみボタンを作らせていただき、姫路独協大学さんでは、脳年齢を計っていただきました。ま、脳みそはボチボチ(マイナス6歳)でした。笑

そして、メインの相談は、というとたくさんの方がお見えになられ、相続、土地、外国人の方から様々なご相談がありました。
私も、何件かのご相談をお受けしたのですが、中国から来日中のご夫妻のご相談は細かな要件は後でご連絡するということになりました。早速、月曜にご案内文を作成してお送りしたのですが、ちょっと種類が違うな~と思いましたので記しておきますね。



ご相談の種類は、「経営・管理ビザ」の在留資格です。まず、経営管理のうち経営に当たるのが会社の設立です。
この資格は、申請する人に対する要件があまりなく、代わりに出資金や従業員、事業計画書の作成など客観的な要件が厳しいイメージです。よく見られる技術・人文知識・国際業務のいわゆる「技人国」のビザとは、要件が全く異なります。

1 事業所(会社)が日本にあること

住所地とは別に会社となる場所(土地、建物)を確保する必要があります。もちろん賃貸OKです。その上で会社を設立して登記します。海外にいながら物件を探し、登記をするのは少し大変ですね。

2 出資金は一人500万円以上必要

会社の役員になって会社を運営するには、会社の出資金のねん出が必要です。ご夫婦ともに在留資格を取得する場合は合わせて500万円では足りません。事例では、必ずしも500万円ずつ必要という訳ではないようですが、少しでも許可の確立を高めたいのであれば1人500万円は必要と思った方が良いですね。

3 従業員が2人以上いること

従業員には条件があって、日本人、日本人の配偶者、永住者、定住者など限定があります。常勤で働いてもらう必要がありますので、雇用保険など社会保険の加入も必要です。

4 事業計画を立てること

この計画が最も大事で、例えば、物を売る会社を作る場合、どこからいくらで仕入れ、誰にいくらで売り、どのような販売ルートを確保しているか、1年間でどれくらいの利益を出す計画か、などを細かく計画書に落とし込みます。

もちろん、全て順調に行くとも限りませんので、万が一、赤字が生じた場合に、経費やお給料、自分たちの生活はどうするのかなども考えておかなければなりません。

計画書の様式も規定がなくオリジナルになります。弊所では、計画書の準備がありますのでご一緒に計画をご相談可能です。



ここまでの要件を充たして得られる最初の在留期間は、通常1年間。ここまでの道のりの苦労を考えればもう少し長い目で見てほしいと思うところですが。
一般的に、経営・管理の資格は取得が難しいと言われますが、入管から、これらの要件をクリアできますか、クリアするための本気度を試されているように感じます。もちろん取得なさっている方がいらっしゃいますので是非トライしてみてくださいね。

今週もよろしくね。

まる
まる

さあ、今週もゆっくり、じっくり頑張りましょう。