エコアクション21って?
エコアクション21にご興味のある皆様、
名前だけは聞いたけど、取るのはすごい難しいの?難易度は?費用はどれくらいかかるの?と思われていませんか?
端的にまとめてみました。
1 エコアクション21とは?
「エコアクション21」とは、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステムです。
主な特徴としては、中小事業者も容易に環境経営の仕組みを作り、管理運用できること、二酸化炭素の排出量を把握して管理しCO2を削減していくこと、環境法令遵守等コンプライアンスを管理し徹底していくことの3点があげられます。
簡単に言うと、環境に配慮した取組みを積極的にやってくださいね~というものです。
そして、中身をさらに簡単に言うと、会社さんが環境に配慮した取組みを実践することで、環境も良くなる(悪くなるのを少しは止められるかも)でしょ?それに、会社さん自体も省エネになって経費の削減にもつながるでしょ?ということです。
(平たく言いすぎたかもしれませんがお許しを。)
実際に、環境に関する取組みを計画する。そして、実践する。どこが良くて、どこが出来ていなかったかを見直す。最後に、もう一度トライしてみる。の繰り返しになります。
その取り組みを文章化して、評価してもらうのが、この認証制度です。
実際は、取組みについて審査員が書類審査だけではなくて現場視察にも来られます。
2 メリットは?
では、それらを実践して、会社にどのようなメリットがあるのでしょうか?
もちろん、後世に残すこの世の中ですから積極的に環境に良いことを実践するのは素敵なことです。そのような場合も、勿論お声がけいただきたいと思います。
ご存じのとおり令和5年1月1日の改正により、経営事項審査の加点対象が大きく変わりました。加点事項の1つである「その他社会性」の中の環境配慮に関する取組について、これまでのISO14001に加えて エコアクション21が加点対象に加わりました。5点あります。
また、エコアクション21は、産業廃棄物処理業者の優良認定制度の条件でもあります。こちらの方は、メリットが分かりやすく、通常許可更新の申請期間が5年毎であるのに対して、7年毎になります。たくさんの収集運搬業許可をお持ちの皆様には、大きなポイントかもしれません。また、最近では、元請業者さんから「マル優㊝持ってますか~」と聞かれて、取っといて欲しいんだけど。と言われることも多くなったとお聞きします。
そこで、エコアクション21の概要を簡単にまとめたいと思います。
3 エコアクション21の概要
ISO14001が国際規格であるのに対し、エコアクション21は国内規格です。外国企業との取引される会社様を除いては、十分に信用度があり評価される制度でもあります。
次に、取組み内容ですが、
まずは、環境経営レポートの作成をする必要があります。その中には、3年間を通しての二酸化炭素削減・廃棄物削減・化学物質削減・節水等の実績報告が必要になります。こちらは、ガイドラインの中に資料があり入力シートをダウンロードできるようになっています。計画を立て終わったら実践です。
審査の方式は、2年更新で、中間審査・更新審査を繰り返すことになります。事前に書類審査があり、その後、現地審査を実施する流れです。
さらに、審査にかかるコストは、審査員一人日当たりの審査費用は、50,000円/人日で、従業員数に応じて工数計算がなされます。認証登録料と合わせてもISOの取得に比べて低予算で取得できるのが魅力です。ざっくり3分の1程度でしょうか。もちろん、行政書士に頼んでいただいた場合の費用(報酬)は別途かかります。
4 実際のところどうなの?
産廃業の業者様には、そろそろ取りたいんだけど~とご相談をお受けしています。
専業建設業者の方が積極的にこのエコアクション21を取得されるかについては、経営事項審査で得られる加点と年間を通してかかる労力や費用とのバランスに対する考え方によるということになるでしょうか。
気になるところがあったらお電話くださいね。